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「他の人が恐れているときに、私は恐れない」——バフェットが語る“真の投資マインド”

yoshihiro734537

投資の世界では、誰もが一度は耳にしたことがある名言があります。
ウォーレン・バフェットの言葉です。

「他の人が金融的に恐れていることに、私が恐れを感じることはありません。」
“I have no fear of financial fear itself.”

この一言は、単なる強がりではなく、長期投資家としての「信念」を端的に表しています。


■ バフェットが語る“恐れない”という本当の意味

バフェットはこれまで、バークシャー・ハサウェイの株価が3度も50%下落したと語っています。
しかし彼は、そのときも「まったく気にならなかった」と言いました。

なぜでしょうか。
多くの人が恐怖で株を手放す中、バフェットは「株価は企業価値を正しく反映していない瞬間もある」と理解していたからです。
つまり、市場が恐怖で混乱しているときこそ、「優良企業を安く買う絶好のチャンス」だと考えていたのです。


■ 投資家が陥る「群衆心理」の罠

投資で最も難しいのは、感情をコントロールすることです。
株価が急落したとき、人は「早く売らなきゃ」「これ以上損したくない」と感じます。
SNSやニュースが「暴落」「大幅安」と騒ぐほど、その恐怖は加速します。

しかし、市場全体がパニックになっているとき、
それは理性が市場から消えている瞬間でもあります。
冷静さを失った群衆心理が価格を押し下げているだけで、
本来の企業価値まで落ちているわけではありません。


■ 例:2020年コロナショック時の判断

2020年3月、新型コロナの影響で世界の株式市場は大暴落しました。
S&P500は1か月で30%以上の下落。
そのとき、多くの投資家が「もう株なんて持ってられない」と売却に走りました。

一方で、冷静に企業価値を見つめた投資家たちは、

  • Amazon
  • Microsoft
  • Apple
    といった世界のリーダー企業を「割安で買える時期」として行動しました。

その結果、半年後には株価は急回復。
恐怖の中で売った人は後悔し、恐怖の中で買った人は資産を増やしました。

これこそが、バフェットの言う「他の人が恐れているときに恐れない」という行動の意味です。


■ 「恐れない」ためには何が必要か?

バフェットのように恐れないためには、根拠のある自信が必要です。
それは、「企業の本質的価値を理解しているかどうか」で決まります。

短期の値動きに翻弄される投機ではなく、
「この会社は10年後も社会に必要とされるだろう」と思える銘柄に投資すること。
その確信があるからこそ、株価が半分になっても冷静でいられるのです。


■ 実践的な考え方:あなたが恐れているときは、誰かがチャンスを掴んでいる

たとえば、あなたが保有している株が−30%になったとします。
SNSでは「暴落」「もう終わり」といった投稿が溢れます。
そんな中、もしその企業が依然として安定した利益を出しており、将来も見込めるなら、
それはむしろ“買い増しのチャンス”かもしれません。

バフェットは「株式市場は短期的には人気投票、長期的には価値投票」と言います。
つまり、一時的な人気や感情ではなく、最終的に企業の価値が評価されるということです。


■ バフェット流「恐れない心」を作る3つの習慣

習慣内容
① 長期視点を持つ1週間の値動きより、10年後の成長を見る
② キャッシュを持っておく市場が恐怖に包まれたとき、行動できる現金を残す
③ “自分が理解できる範囲”で投資する理解できないビジネスには手を出さない(バフェットの鉄則)

これらを意識するだけで、市場の暴落にも動じなくなります。


■ 結論:恐怖をチャンスに変える勇気を持つ

投資の成功者は、マーケットを予測した人ではありません。
「恐怖に飲み込まれなかった人」です。

バフェットのように、
「他の人が恐れているとき、自分は冷静でいられる」
そんな心の強さこそ、長期投資家にとっての最大の武器です。

短期的な価格の上下よりも、
企業が生み出す価値、そして時間の味方になる力を信じましょう。

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