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【FXの名言】落ちてくるナイフはつかむな

yoshihiro734537

FXの世界には、シンプルながらも深い意味を持つ名言が数多く存在します。
その中でも特に有名なのが、「落ちてくるナイフはつかむな(Don’t catch a falling knife)」という格言です。


■ 落ちてくるナイフとは?

この言葉は、相場の急落時に慌てて買いに入るなという教訓を表しています。
ナイフが落ちてくる途中で手を出すと、刃をつかんでケガをするように、
下落中の相場に飛びつくとさらなる損失を負う危険があるという意味です。

たとえば、ドル円が1ドル=150円から急落し、149円、148円と落ちていくとします。
「そろそろ安いから買いだろう」と思ってエントリーすると、
さらに147円、146円と下がり、想定外の含み損を抱える――
これが“落ちてくるナイフをつかんだ”状態です。


■ 例:2020年のコロナショック時

2020年3月、世界中の株式市場が暴落し、FXでも円高が一気に進みました。
「今が底値だ」と考えて買い向かった投資家の多くが、
その後のさらなる下落で損失を拡大させました。

結果的に相場は数週間後に反発しましたが、
「底だと思って買ったところがまだ途中」というのが現実です。
ナイフが床に落ちきる前に掴みにいくと、痛い思いをするのです。


■ なぜ人はナイフをつかもうとするのか?

人間には「安く買いたい」という本能があります。
値段が急に下がると、「チャンスかも」と錯覚してしまうのです。

しかし、相場の下落には必ず理由があります。
経済指標の悪化、金利政策の変化、戦争や災害など、
「下がるだけの理由」がある状態で無理に買い向かっても、
マーケットの流れには勝てません。


■ 対処法:ナイフが床に落ちてから拾う

「ナイフが落ちきってから拾う」――
つまり、相場が落ち着き始めてから買うのが賢明です。

その判断材料になるのが、テクニカル分析です。

例:落ち着きを見極めるサイン

  • 長い下ヒゲをつけて反発している(ローソク足)
  • MACDがデッドクロスからゴールデンクロスに転換
  • サポートラインで下げ止まりが確認できる

こうした“転換の兆し”を確認してからエントリーすれば、
リスクを最小限に抑えられます。


■ 投資家に伝えたいこと

相場では、「安いから買う」は正解とは限りません。
むしろ、「下げ止まりを確認してから買う」ほうが安全です。

短期的なチャンスよりも、
生き残ることを優先するのが投資家の鉄則。

落ちてくるナイフをつかんでケガをするより、
床に落ちて静かになってから拾う方が、結果的に利益につながります。


■ まとめ

落ちてくるナイフはつかむな。
焦るな。相場はいつでも戻ってくる。

暴落相場では、つかみにいくより“見送る勇気”が大切です。
冷静にトレンドの流れを見極め、確実に反発を確認してからエントリーすること。
それが、長く相場で生き残るための最も確実な方法です。

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