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お金の知識

投資先がわからないなら、S&P500を買いなさい。

yoshihiro734537

― ウォーレン・バフェットのシンプルな教え

「投資先がわからない場合は、S&P500を買いなさい。」

これは、世界最高の投資家ウォーレン・バフェットが長年にわたり繰り返し語ってきた有名な言葉です。
一見シンプルですが、この言葉の中には「個人投資家が勝ち続けるための本質」が詰まっています。


■ なぜS&P500なのか

S&P500とは、アメリカの代表的な上場企業500社で構成される株価指数です。
アップル、マイクロソフト、アマゾン、エヌビディア、コカ・コーラ、ジョンソン&ジョンソンなど、世界的企業が名を連ねています。

このS&P500に連動するインデックスファンドを買うということは、
「アメリカ経済そのものに投資する」ということになります。

過去100年間、S&P500は年平均10.5%のリターンを出してきました。
つまり、複利の力を利用すれば、長期的に見て資産が増え続ける可能性が非常に高いということです。


■ 複利の力を数字で見る

例えば、毎月3万円をS&P500に投資し続けた場合を考えてみましょう。

投資年数積立総額想定利回り(10.5%)最終資産額
10年360万円約586万円
20年720万円約1,850万円
30年1,080万円約5,650万円

元本は1,000万円ほどでも、時間を味方につければ「5倍以上」になる。
これが複利の力であり、バフェットが「寝ている間にお金が働く」と表現する理由です。


■ バフェット自身も「S&P500を推奨」

バフェットは自身の妻への遺言としても、
「私が死んだら資産の90%をS&P500に投資してほしい」と述べています。

世界中の企業を分析できる知識と経験を持つ彼が、
最終的に“誰でもできる最強の投資法”として選んだのがS&P500インデックス投資なのです。


■ もうひとつの選択肢:バークシャー・ハサウェイ

バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイは、1964年以来平均年率20%という驚異的な成績を収めています。
S&P500の約2倍のパフォーマンスです。

たとえば、1964年に1,000ドルをバークシャー株に投じていたら、
2024年には約3,800万ドル(約57億円)になっている計算になります。

これはまさに「複利の魔法 × 長期投資 × 再投資」の結果です。
ただし、誰もがバフェットのように企業を分析できるわけではありません。
だからこそ、彼はこう言うのです。

「自分で何を買えばいいかわからないなら、S&P500を買いなさい。」


■ 例え話:最強のチームに賭ける

株式投資を「スポーツ」に例えるとわかりやすいです。

  • 個別株投資は「特定の選手を応援する」ようなもの。
    調子が悪いときもあれば、ケガで試合に出られないこともある。
  • 一方、S&P500は「アメリカ代表チームを応援する」ようなもの。
    誰かがスランプでも、他のスター選手がチームを引っ張って勝利を重ねていく。

つまり、S&P500に投資することは「常に最強メンバーで戦うチームに賭ける」ようなものなのです。


■ 短期のノイズに惑わされない

S&P500でも、リーマンショックやコロナショックのような暴落はありました。
しかし、どんな危機も時間とともに回復し、過去最高値を更新し続けています。
それはアメリカ経済が常に「イノベーションを生み続けている」からです。

短期的な上下に心を奪われるよりも、
「20年後、30年後にどんな世界になっているか」を信じて続けることが、
長期投資の本質です。


■ まとめ:難しい分析より「続ける力」

投資で成功するのは「頭が良い人」よりも「続けられる人」です。
市場を完全に予測できる人はいません。
しかし、世界経済の成長に乗ることは、誰にでもできます。

  • 投資先に迷ったら、S&P500を買う。
  • 手数料の低いインデックスファンドを選ぶ。
  • 長期で積み立てる。
  • そして、途中でやめない。

バフェットが言う「S&P500を買いなさい」という言葉は、
“最もシンプルで、最も確実な投資哲学”なのです。

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