減配しない銘柄の見抜き方|カメさん流“減配耐性チェックリスト”

こんにちは、カメさんです🐢
配当金生活に憧れて株を始めたけど、「いざ買ったら減配されてガッカリ…」という経験、ありませんか?
ぼくカメさんも、過去に「安定してそう!」と思って買った銘柄がいきなり減配して爆死したことがあります。
配当投資は「不労所得の王道」とも言われますが、“減配リスク”をどう見抜くかがカギなんですよね。
今日は、ぼくが実践している「減配しにくい銘柄を見抜くための7つの耐性チェック」を、ちょっとマニアックな視点も交えて紹介します!
✅ 減配耐性チェックリスト|カメさん流7項目
① 配当性向が“60%以下”か?
- 配当性向(EPSに対する配当の割合)は、60%を超えると黄色信号。
- 高すぎると利益が少し落ちるだけで減配リスク大。
- 理想は40〜50%台で“余力”のある会社。
🐢裏技視点:「実効性配当性向」に注目しよう
税引後利益でなく、フリーキャッシュフローから配当を出しているかを見るのも手。
IR資料に書いてない場合は、営業CFから配当総額を割り出してみて!
② 過去5〜10年の減配歴を調べたか?
- 減配ゼロ=信頼できる経営者。
- 増配を続けていれば「株主重視」の姿勢も強い。
- 特に、リーマンショック(2008)やコロナ(2020)でも減配なしなら鉄壁銘柄。
🐢裏技視点:「無配→復配→減配のパターンに注意」
一度復配しても、過去に無配だった銘柄はクセ強い。
財務体質が悪い企業にありがちです。
③ 売上が“外部依存”していないか?
- 単一顧客や特定の業界に依存している企業は不況時に一発アウト。
- 分散された顧客・収益源があるか要チェック!
🐢レア情報:「セグメント別売上高構成を見る癖をつけよう」
「○○事業の売上割合」や「地域別売上」が大きく偏ってないかIR資料でチェック!
④ ROE(自己資本利益率)が“低すぎない”か?
- ROEが常に5%未満だと、稼ぐ力が弱い可能性あり。
- 理想は8〜12%以上を安定して出している企業。
🐢マニア視点:「ROEの分解(デュポン式)を使おう」
利益率・回転率・財務レバレッジのどこが弱いかを見れば、企業体質がわかる。
🔍ROEとは何を基準に見るか
まず、ROE(自己資本利益率)が8〜12%というのは、「少なくとも資本効率が平均より高い」目安です。
ただし、ROEだけで判断するのは危険で、併せて以下を確認するのがカメさん流:
- フリーキャッシュフローがプラスであること
- 配当性向や株主還元政策が継続的であること
- 業界の景気変動耐性が高いこと(外需依存が強すぎないとか)
- 財務レバレッジの無理がないこと
これらを兼ね備えている企業が「減配耐性が高い銘柄」になりやすいです。
🏢ROE 8〜12%の日本企業候補
以下は調べてみて「比較的ROEがこの領域で安定してきている/ROE改善を経営方針に掲げている」企業たち。減配耐性の視点で候補になると思うものです。
企業名 | 業種 | 特徴&ROEの安定性が期待できる理由 |
---|---|---|
Toyota Motor(トヨタ自動車) | 自動車 | 最新の報道でROEを“持続可能なレベルで20%”を目指しているという発言が出ています。ROE実績も過去数年で上げてきており、資本効率を重視する動きが強い。 Reuters |
双日株式会社(Sojitz) | 総合商社 | 最近、総合商社で資本効率を改善していこうという経営が進んでおり、双日も「株主還元」や利益率改善で注目されている銘柄。商社は外需・為替・原材料コスト変動などリスクもありますが、安定性のある取引先分散などで耐性がある。 ウィキペディア |
伊藤忠商事(Itochu) | 総合商社 | 収益源が非常に多岐にわたっており、安定感がある。近年ROE改善・株主還元の強化がアナウンスされていて、8〜12%もしくはそれ以上を狙って実際に出してきている年もあるとされています。 ウィキペディア |
⚠️注意:完全に安定とは言えない点・確認したい項目
- 商社は利益変動が大きい(原材料価格、為替変動、在庫評価などの影響がある)
- 自動車メーカーは景況感に左右されやすい(部品・素材コスト、販売先国の経済)
- 過去のROEが好調でも、将来の設備投資・EVシフト・CO₂規制などでコスト構造が変わる可能性あり
- 財務レバレッジが高すぎる企業は、ROEが高めに見えてもリスクが高い
⑤ 「特損・減損」乱発企業でないか?
- 特別損失、減損損失を毎年のように出している会社は事業が迷走中の可能性大。
- 安定配当どころか、赤字化リスクもあり要注意!
🐢レアワード:「のれん減損」というワードが出てきたら調査対象。
海外企業を買収した日本企業にありがちです。
⑥ 配当の出し方が“普通”か?
- 「記念配」「特別配」が多い企業は一見魅力的でも、ベース配当が低い場合が多い。
- 翌年からの配当が下がってガッカリするケース多数。
🐢注意:「一部売却益の配当は一時的」
株を売って配当を出してる=本業じゃない=不安定!
⑦ 社長交代や経営方針の急変はないか?
- 配当方針は経営者の意向で一発変更されます。
- 特に創業家社長→プロ経営者への交代はスタンスがガラッと変わることも。
🐢裏読み:「株主還元方針が変わった場合は要注意」
「内部留保を重視」「投資フェーズに入る」などの文言が出てきたら、配当減るかも。
🐢カメさんの鉄板銘柄選び基準とは?
ぼくは、配当目当てで買う銘柄には以下の条件をセットにしています:
項目 | 条件 |
---|---|
配当利回り | 税引後で3.5〜5.0% |
配当性向 | 50%以下 |
減配歴 | 過去10年でゼロ |
売上・利益の安定性 | 毎年微増でもOK |
キャッシュフロー | 営業CFプラス・フリーCFも黒字 |
配当方針 | 継続配当 or 増配方針あり |
💬まとめ|“高配当”より“減配しない”が大事
配当投資って、つい「利回りの高さ」だけで選んじゃいがちですが、
本当に大切なのは「減配しないか?」を見極める目です。
カメさんは「地味に見えても安定してる会社」をコツコツ積み立て、
5年後のパタヤFIREに向けて“育てる投資”をしています。
🐢投資は「速さ」じゃなくて「耐久力」減配にビクビクしない銘柄が、あなたの未来を支えてくれます。