コツコツドカン卒業宣言!FXで“爆死ループ”から抜け出す7つの習慣
yoshihiro734537
カメさんのゆっくり貯金
トルコリラを保有して、毎日スワップポイントを受け取っている方も多いと思います。
たとえば、GMOクリック証券では1万通貨あたりスワップポイントは1日32円(買い)。
年間に直すと約11,680円。スワップだけ見ると魅力的ですが、問題は「為替差損」の方です。
ではそもそも、なぜトルコリラはここまで下落しているのでしょうか?
そして今後、トルコ高(トルコリラ上昇)はあり得るのでしょうか?
トルコリラ下落の原因は1つではなく、複数の問題が絡み合っています。
| 原因 | 内容 |
|---|---|
| 超高いインフレ(物価上昇) | トルコの物価は毎年50%近く上昇することもあり、通貨の価値が下がり続けている。 |
| 金利政策の混乱 | エルドアン大統領は「金利は悪」として利下げを強行。普通ならインフレの時は利上げするべきなのに逆の政策をしてしまった。 |
| 中央銀行の独立性が低い | 大統領の意向で中央銀行総裁が何度も交代し、市場からの信頼を失った。 |
| 外貨不足・経済不安 | 輸入が多く、外貨が足りず、国の借金も増加。投資家がトルコから資金を引き上げた。 |
| 地政学リスク | 近隣国との対立や地震など、国の不安材料が多い。 |
こうした要因から、トルコリラは10年以上にわたり、ほぼ一方的に下落してきました。
📉 例:USD/TRY(米ドル/トルコリラ)推移
「買って放置すれば上がる」というタイプの通貨ではなかった、というのが現実です。
結論から言うと、短期的に急回復する可能性は低いが、「条件次第で上昇する未来もゼロではない」です。
| 必要な条件 | 期待できる効果 |
|---|---|
| インフレが落ち着く | 通貨の価値が安定し、信頼回復につながる |
| 金利を正しく引き上げる | 投資マネーが戻ってくる |
| 中央銀行の独立性が守られる | 市場からの信頼アップ |
| EUやアメリカとの関係改善 | 外資投資が増える |
| 政治的な安定 | 「トルコに投資しても安心」と思われる |
実際、2023年以降は「正しい金融政策に戻ろう」という動きも出ています。
そのおかげでリラの下落スピードは以前より遅くなっています。
あなたがGMOクリック証券で1日32円のスワップを受け取っている場合、
1年で約11,680円入ってくる計算です(1万通貨あたり)。
しかし、たとえば為替が1円下がるだけで、1万通貨で1万円の損失です。
| 内容 | 金額(1万通貨の場合) |
|---|---|
| スワップ(1年) | 約+11,680円 |
| 為替が1円下落 | −10,000円 |
| 2円下落 | −20,000円(スワップ利益を大きく上回る損) |
つまり、「スワップでプラス」「為替で大きくマイナス」という現象が起こりやすいのがトルコリラです。
トルコリラは「毎日お金が増える通貨」ではなく、
高リスク・高スワップの通貨です。
安全に続けるためのポイントはこちらです。
✅ 生活資金とは絶対に分ける
✅ レバレッジをかけすぎない(低倍でOK)
✅ 急落時に備えて追加証拠金を用意しておく
✅ スワップよりも「資金を守る」ことを優先
✅ ニュース・金利政策・インフレ率は必ず確認する