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トルコリラ暴落…ナンピンか?撤退か?

yoshihiro734537

「トルコリラがまた下がってしまった…ナンピンするべき?それとも撤退?」
トルコリラ投資をしている人なら、一度は悩むテーマです。

特に、スワップポイントが1日32円(GMOクリック証券の場合)の魅力に惹かれて始めた人ほど、為替差損で心が揺れやすくなります。
この記事では、感情的に判断しないための「基準」と、ナンピン or 撤退の考え方をわかりやすくお伝えします。


■ トルコリラ投資の現実:スワップは魅力、でも値動きは超危険

項目内容
通貨トルコリラ(TRY/JPY)
スワップ(GMOクリック証券)1Lot=1万通貨で約32円/日
年間スワップ32円 × 365日 = 約11,680円
しかし…為替が1円下がると−10,000円の損失

つまり、
「年間で1円分のスワップしか貯まらないのに、1日で1円下落することもある通貨」
それがトルコリラです。

だからこそ、安易なナンピンや感情的な撤退ではなく、数字で判断することが大切です。


■ 判断する前に【まず確認すべき3つのポイント】

① 含み損は「自分の資金の何%」か?

  • まだ資金の10〜20%以内の損失 → 立て直し可能
  • 50%以上の損失 → ほぼ再起困難。撤退やポジション縮小を検討
  • ロスカットラインが近い → ナンピンする前に資金を守ることが優先

② 追加で買う資金は「余力」か?

ナンピンは「助け舟」ではなく、“溺れている人を抱えて一緒に沈む行為”にもなり得るため…
生活費・生活防衛資金を使うなら、ナンピンはNGです。

③ トルコの政策(金利・インフレ・政治)を理解しているか?

チェック項目今どうなっている?
金利高金利政策継続中(通貨防衛のため)
インフレ率年50%以上の高インフレが続く
政治大統領の裁量が非常に強く、政策が突然変わることも

これらを「知らないままナンピン」は危険です。


■ ナンピンする人・撤退する人の判断の違い

判断基準ナンピンしても良い人撤退・縮小するべき人
資金余力まだ十分にある現金がほぼない
ロット数少量でポジション保有中すでに高ロット+含み損大
投資の目的長期スワップ運用短期で利益を狙っていた
心の状態冷静に損益を見れる含み損を見るたびに不安・睡眠不足
ロスカットライン余裕がある近づいている

■ スワップで「取り返す」という考え方の落とし穴

例えば1万通貨保有で、スワップ32円/日もらえるとします。

  • 年間スワップ:32円×365日=11,680円
  • しかしトルコリラが「1円下落」すると:−10,000円

→ 1円下落分をスワップで取り返すには約1年かかる。
→ もし5円下落していたら?

→ 約5年スワップを受け取り続けてトントン。

つまり「スワップで何とかなるだろう」は非常に危険です。


■ 結論:どうするのが正解?

目的行動プラン
スワップ狙いで長期保有したい①ロットを減らす
②余剰資金だけで少量保有し続ける
含み損が資金の半分近い一部撤退 or 全決済してリセットも選択肢
今後も下落を耐える覚悟があるナンピンするなら「価格ではなく、資産割合」で判断
まだ始めたばかりで不安しかない無理せず一度撤退→再エントリーでも遅くない

■ 最後に:生き残ることが一番の勝ち

FXは「勝つ人」ではなく、“生き残る人”が最終的に勝者になります。
ナンピンも撤退も正解ですが、決める基準が自分にあるかどうかが重要です。

感情ではなく、数字とルールで判断していきましょう。

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