新しい燃料で儲ける?出光興産・ENEOSの株は今後どうなるのか
「ガソリン車がなくなるなら石油会社の株も終わり?」
休日の朝、カメさんはコーヒーを飲みながらニュースを見ていました。
そこには、「水と二酸化炭素から燃料を作る」「合成燃料の実用化」「ガソリンを使い続けながら脱炭素を実現」といった記事が並んでいました。
数年前までは、水と二酸化炭素から燃料を作るなんて、まるでSF映画の話のように感じていました。
しかし現在では、その技術は実験段階を越え、実際に企業が商用化へ向けて動き始めています。
そこで私が真っ先に考えたのは、
「この技術が普及したら、出光興産やENEOSの株価はどうなるのだろう?」
ということでした。
近年はEV(電気自動車)の普及が話題となり、
「ガソリン車はなくなる」
「石油会社は衰退する」
そんな声も数多く聞かれました。
私自身も最初はそう思っていました。
しかし投資歴23年以上の中で学んだことがあります。
それは、
世の中は”なくなる”のではなく”進化する”
ということです。
第1章 石油会社は「ガソリンを売る会社」ではなくなり始めている
「石油会社」と聞くと、多くの人はガソリンスタンドを思い浮かべるでしょう。
しかし2026年現在、出光興産やENEOSは、自分たちを「石油会社」とは考えていません。
彼らが目指しているのは、
総合エネルギー企業
への進化です。
その代表例が、今世界中で注目されている**合成燃料(e-fuel)**です。
合成燃料とは、再生可能エネルギーで作った水素と、工場や大気中から回収した二酸化炭素を組み合わせて製造する液体燃料です。
燃やせば二酸化炭素は排出されますが、その二酸化炭素自体を原料として利用するため、大気中のCO₂を大きく増やさない「カーボンニュートラル燃料」として期待されています。
つまり、
「水」と「二酸化炭素」から、ガソリンや軽油に近い燃料を作る技術です。
しかも最大の魅力は、
今ある車やガソリンスタンドをそのまま利用できる可能性がある
という点です。
EVは充電設備を増やす必要がありますが、合成燃料なら既存のインフラを活かせるため、自動車だけでなく航空機や船舶など、電動化が難しい分野でも期待されています。現在、出光興産はe-メタノールやSAF(持続可能な航空燃料)の供給体制づくりを進め、海外プロジェクトや北海道での製造も検討しています。
ENEOSも国内初となる原料から一貫製造可能な合成燃料実証プラントを稼働させ、商用化へ向けた技術開発を進めています。
このようなニュースを見ると、「石油会社は時代遅れ」というイメージは大きく変わります。
私自身も最初は、「EVが普及したら石油会社は厳しいだろう」と考えていました。
しかし企業の決算資料や中長期戦略を調べるうちに、「石油を売る会社」から「エネルギーを供給する会社」へと変わろうとしていることが分かりました。
投資では、この”変化”に気付けるかどうかが非常に重要です。
株価は現在の業績だけではなく、「5年後、10年後にどんな会社になっているか」という期待も織り込んで動きます。
もちろん、合成燃料がすぐに普及するとは限りません。
コストや大量生産、再生可能エネルギーの確保など、多くの課題も残っています。
それでも私は、こうした新技術に積極的に挑戦している企業は、長期投資の候補として十分に魅力があると考えています。
投資で大切なのは、「今儲かっている会社」を探すことだけではありません。
未来を作ろうとしている会社を見つけること。
私はその視点を持つようになってから、企業を見る楽しさが以前より何倍も増えました。
だからこそ、出光興産やENEOSのような企業の動向を、これからも長期的に追い続けたいと思っています。
第2章 出光興産・ENEOSの株価は本当に上がるのか?
新しい燃料のニュースを見ると、
「これは株価が何倍にもなるんじゃないか?」
そんな期待をしてしまう人も多いと思います。
私も投資歴23年以上になりますが、新しい技術が発表されるたびに胸が高鳴ります。
AI、EV、水素、半導体…。
どの時代にも「これから世界が変わる」と言われる技術がありました。
しかし、投資を続ける中で学んだことがあります。
それは、
「良い技術=株価が上がる」とは限らない
ということです。
株価は未来を期待して動きます。
つまり、ニュースが出た時には、その期待がすでに株価へ織り込まれていることも少なくありません。
だからこそ、私は「話題性」だけで投資することは避けています。
企業がどれだけ利益を生み出せるか。
そこまで考えることが、本当の投資だと思っています。
合成燃料が普及しても、すぐ利益になるわけではない
例えば、合成燃料(e-fuel)が普及すると聞くと、「石油会社は大儲けだ」と思うかもしれません。
しかし実際には、まだ多くの課題があります。
現在の合成燃料は製造コストが高く、再生可能エネルギーによる電力や水素の供給体制も十分とは言えません。
大量生産が可能になるまでには、まだ時間がかかるでしょう。
企業は何千億円という設備投資を行いながら、少しずつ技術を成熟させています。
つまり、短期間で利益が爆発的に増えるというより、
5年、10年という長い時間をかけて利益へ結び付ける投資
なのです。
これはAI関連企業や半導体企業が成長してきた流れにもよく似ています。
最初は赤字でも研究開発を続け、市場が成熟したときに大きな利益を生み出します。
私はこの「時間軸」を理解することが、長期投資では非常に重要だと思っています。
出光興産とENEOSは何が違うのか?
どちらも日本を代表するエネルギー企業ですが、投資家として見ると少し違った特徴があります。
出光興産は、石油精製だけでなく、SAF(持続可能な航空燃料)、e-メタノール、全固体電池材料、リチウム資源など、将来の成長分野へ積極的に投資しています。
「未来へ投資している会社」
そんな印象を私は持っています。
一方のENEOSは、日本最大のエネルギー企業として、水素、合成燃料、再生可能エネルギー、金属資源など幅広い事業を展開しています。
安定した収益基盤を持ちながら、新しい分野へ少しずつ挑戦している企業です。
どちらが優れているというより、
成長性を期待するなら出光。
安定感を重視するならENEOS。
私はそのように考えています。
もちろん、これは将来を保証するものではありません。
だからこそ、一社だけに集中投資するのではなく、分散投資を意識することも大切です。
私が注目しているのは「配当」と「将来性」の両立
最近の私は、若い頃とは投資スタイルが少し変わりました。
20代の頃は、「株価が2倍、3倍になる銘柄」を探すことばかり考えていました。
しかし現在は、配当金も重視しています。
配当は、株価が動かなくても受け取れる収入です。
将来的には配当だけで生活費の一部をまかなえるようになることが私の目標でもあります。
その視点で見ると、出光興産やENEOSは非常に魅力的です。
エネルギー価格によって業績は変動しますが、日本を代表する企業として高配当を維持しようという姿勢が見られます。
さらに、新しい燃料事業が軌道に乗れば、将来的な企業価値の向上も期待できます。
もちろん、未来は誰にも分かりません。
だから私は「必ず上がる」とは考えていません。
しかし、
配当を受け取りながら、未来の成長にも期待できる。
このバランスが、長期投資家にとっては大きな魅力だと感じています。
投資で成功するために必要なのは、「絶対に上がる銘柄」を探すことではありません。
将来性があり、応援したいと思える企業へ、長い時間を味方につけて投資すること。
私は23年以上投資を続けてきて、その考え方に少しずつたどり着きました。
だからこそ、出光興産やENEOSは、これからも決算や新技術のニュースを追い続けたい企業の一つなのです。
第3章 私が出光興産とENEOSに期待する5年後、10年後の未来
投資をしていると、つい「来週の株価」「来月の決算」が気になってしまいます。
もちろん短期的な値動きも大切ですが、私が本当に知りたいのは、
「この会社は10年後、どんな企業になっているのか。」
ということです。
私は23年以上投資を続けていますが、資産を大きく増やした人ほど、目先の株価よりも未来を見ています。
だから私も、出光興産やENEOSを考えるときは、「来年」ではなく「2030年」「2035年」という時間軸で考えるようにしています。
私が一番期待しているのは「日本企業の逆転劇」
ここ数年、日本企業は海外企業に押され続けている印象があります。
AIではアメリカ企業。
EVでは中国企業。
半導体でも台湾やアメリカ企業が世界をリードしています。
ニュースを見るたびに、
「日本はもう勝てないのではないか」
そんな声も耳にします。
しかし私は、そうは思っていません。
日本には世界トップクラスの技術を持つ企業が数多くあります。
その一つが、エネルギー分野です。
石油精製の技術。
化学技術。
触媒技術。
安全管理。
これらは一朝一夕で真似できるものではありません。
だから私は、新しい燃料の時代になっても、日本企業には十分チャンスがあると考えています。
むしろ、「脱炭素」という世界共通の課題だからこそ、日本企業が得意とする”ものづくり”が再び注目される日が来るのではないかと期待しています。
ガソリンがなくなるのではなく、「燃料」が進化する時代へ
以前は私も、
「EVが普及すれば石油会社は終わりだ。」
そう思っていました。
しかし最近は考え方が変わりました。
車がEVになることと、液体燃料がなくなることは別の話です。
飛行機。
大型船。
建設機械。
農業機械。
発電設備。
これらをすべて電気で動かすのは簡単ではありません。
だからこそ、SAFや合成燃料、水素など、用途に応じてさまざまなエネルギーが共存する時代になると私は考えています。
もしその未来が実現すれば、出光興産やENEOSは単なる「石油会社」ではなく、
“未来のエネルギーインフラ企業”
へ生まれ変わっているかもしれません。
その変化を、私は一人の投資家としてとても楽しみにしています。
配当を受け取りながら未来へ投資する
私は若い頃、値上がり益ばかりを追いかけていました。
「2倍になる株はないか。」
「テンバガーはどれだろう。」
そんなことばかり考えていました。
もちろん夢はあります。
しかし、年齢を重ねるにつれて投資の考え方も少しずつ変わりました。
最近は、
「配当をもらいながら、その会社の未来を応援する。」
そんな投資がとても心地良く感じます。
株価は毎日動きます。
上がる日もあれば、下がる日もあります。
でも、企業が利益を出し続け、配当を出してくれる限り、長期保有する安心感があります。
もし5年後、10年後に新しい燃料事業が大きく成長すれば、
配当も増え、
企業価値も高まり、
株価も評価される。
そんな理想的な未来になる可能性があります。
もちろん未来は誰にも分かりません。
だから私は「絶対に上がる」とは思っていません。
しかし、可能性のある企業へ時間を味方につけて投資することは、長期投資家として大きな魅力だと感じています。
私は日本企業を応援しながら投資を続けたい
最近は海外株へ投資する人も増えています。
私自身も米国株や投資信託へ投資しています。
世界へ分散することはとても大切です。
その一方で、
私は日本人として、日本企業にも頑張ってほしいという気持ちがあります。
出光興産やENEOSが、新しい燃料を世界へ広める存在になれば、日本経済にとっても大きなプラスになります。
そして、その成長を株主として見守れることも投資の楽しさの一つです。
株は単なる数字ではありません。
企業の挑戦を応援する権利でもあります。
だから私は、これからも決算資料を読み、新しい技術を勉強しながら、未来に期待できる企業へ投資を続けたいと思っています。
まとめ 未来を予想するより、「未来を作る企業」に投資したい
この記事では、出光興産やENEOSの将来性について、私なりの考えをお話ししました。
新しい燃料が本当に世界を変えるのか。
合成燃料やSAFが主流になるのか。
現時点では誰にも分かりません。
しかし、確かなことが一つあります。
それは、
世界は「脱炭素」という大きな流れの中で、新しいエネルギーを必要としていること。
その変化の中心に、日本企業が立てる可能性があります。
私は投資家として、「今一番儲かっている会社」を追い続けるよりも、
5年後、10年後に社会を変えている会社へ投資したい。
そう考えています。
もしかすると、この挑戦はすぐには結果が出ないかもしれません。
しかし、長期投資とは未来を信じることです。
これから先、出光興産やENEOSがどのような企業へ進化していくのか。
一人の投資家として、そして日本企業を応援する一人として、私はこれからも長く見守っていきたいと思います。
数年後にこの記事を読み返したとき、
「あの時の予想が当たっていたね。」
そう笑いながら話せる日が来ることを楽しみにしています。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました。
また次回の「カメさんブログ」でお会いしましょう。
カメさんでした。