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少額投資で資産を作ろう!学生におすすめの投資信託とは?

yoshihiro734537

「もっと早く始めていれば…」

投資を20年以上続けてきた今でも、時々そんなことを考えます。

「あの頃、毎月5,000円でも積み立てていたら、今頃どれだけ資産が増えていただろう。」

私は現在、株式や投資信託、FXなどを運用し、資産は1,000万円を超えました。しかし、ここまで来る決して近道はありませんでした。

株で利益が出たこともあれば、大きな含み損を抱えたこともあります。FXでは4回も資金を失いました。それでも投資を続けてこられたのは、「時間は最大の武器」だと途中で気付けたからです。

だからこそ、この記事を読んでいる学生さんには一つだけ伝えたいことがあります。

「お金がないから投資ができない」のではなく、「少額だからこそ今始める価値がある」ということです。

最近では、新NISAの普及により、18歳から投資を始める人も珍しくなくなりました。

SNSでは「一日で○万円儲かった」「テンバガーを当てた」といった派手な話題が目立ちます。しかし、本当に資産を築いている人の多くは、毎月コツコツ積み立てるという、とても地味なことを何年も続けています。

私自身、投資を始めた頃は「株はお金持ちがやるもの」というイメージを持っていました。

数十万円、数百万円の資金がなければ始められないと思い込んでいたのです。

しかし、今では時代が大きく変わりました。

100円から投資信託を積み立てられる証券会社もあり、学生でもアルバイト代の一部から資産形成を始められる時代です。

これは私が学生だった頃には考えられなかった、とても恵まれた環境です。

だからこそ、このチャンスをぜひ活かしてほしいと思います。


第1章 投資信託は「投資初心者の先生」のような存在

私が初めて投資信託という言葉を聞いたとき、「難しそう」「株より地味そう」という印象しかありませんでした。

しかし、実際に仕組みを知ると、その考えは180度変わりました。

投資信託とは、多くの投資家から集めたお金を一つにまとめ、その資金を運用のプロが世界中の株式や債券などへ分散投資してくれる金融商品です。

つまり、自分一人では何十社、何百社にも分散投資することは難しくても、投資信託なら一本買うだけで世界中の企業へ投資できるのです。

例えば、アメリカの巨大企業であるAppleやMicrosoft、NVIDIA、Amazonだけでなく、日本企業やヨーロッパ企業まで幅広く組み入れられている投資信託もあります。

投資初心者にとって最も難しいのは、「どの会社の株を買えばいいのか分からない」ということです。

私自身、投資を始めた頃は個別株ばかり買っていました。

もちろん成功した銘柄もあります。

しかし、「将来性がある」と信じて買った企業が思うように成長せず、長期間資金が動かせなくなった経験も数多くあります。

その経験があるからこそ、今の私は初心者にはまず投資信託をおすすめしています。

投資信託は、一攫千金を狙う商品ではありません。

その代わり、世界経済の成長とともにゆっくり資産を育てていく商品です。

私はよく、「投資信託は果樹を植えることに似ている」と考えています。

種を植えた翌日に実はなりません。

しかし、水をあげ続ければ、数年後、数十年後には立派な木へ成長します。

資産形成もまったく同じです。

毎月5,000円でも、1万円でも構いません。

大切なのは金額ではなく、「積み立てる習慣」を学生のうちから身につけることです。

私が23年以上投資を続けてきて感じる最大の武器は、「知識」でも「才能」でもありません。

時間です。

20歳で始める人と40歳で始める人では、同じ金額を積み立てても結果は大きく変わります。

時間は誰にでも平等ですが、一度失うと二度と取り戻せません。

だから私は、「投資は早く始めた人が有利」というよりも、「時間を味方につけた人が勝つ世界」だと考えています。

この記事を読んでいる学生の皆さんには、ぜひその最大の武器を活かしてほしいと思います。

少額でもいい。

完璧じゃなくてもいい。

まずは未来の自分のために、小さな一歩を踏み出してみてください。

その一歩が、10年後、20年後の人生を大きく変えてくれるかもしれません。

第2章 学生におすすめの投資信託は?新NISAを使った失敗しにくい選び方

2-1. 18歳以上の学生なら新NISAを優先して使いたい

学生が投資信託を始めるとき、最初に検討したいのがNISAです。

NISAとは、対象となる投資信託や株式から得た売却益や配当金などが、一定の範囲内で非課税になる制度です。通常の課税口座では、投資で得た利益に対して原則約20%の税金がかかりますが、NISA口座内で得た利益には基本的に税金がかかりません。

2026年7月18日時点では、その年の1月1日に18歳以上で、日本国内に住んでいる人であればNISA口座を開設できます。大学生や専門学校生であっても、年齢などの条件を満たせば利用できます。

現在のNISAには、長期の積立投資に適した「つみたて投資枠」と、個別株や幅広い投資信託も購入できる「成長投資枠」があります。つみたて投資枠の年間投資上限は120万円、成長投資枠は年間240万円で、両方を併用すると年間最大360万円まで投資できます。

ただし、学生が最初からこの上限を意識する必要はありません。

月1,000円でも、5,000円でも構いません。NISAは「上限まで使わなければ損をする制度」ではなく、無理のない金額を長期間運用するための器です。

アルバイト代が入ったからといって、生活費まで投資に回してはいけません。教科書代、家賃、資格取得費、就職活動費など、学生生活では突然お金が必要になる場面があります。

投資に回すのは、近いうちに使う予定のないお金だけにしましょう。

なお、2026年度の税制改正では、2027年以降に18歳未満でも利用できるつみたて投資枠を設ける方針が示されています。しかし、2026年7月時点で現行の成人向けNISAを利用できるのは18歳以上です。

制度は今後も変更される可能性があるため、実際に口座を開設するときは金融庁や証券会社の最新案内を確認してください。


2-2. 学生が投資信託を選ぶときに見るべきもの

投資信託のランキングを見ると、たくさんの商品が並んでいます。

「直近1年間で一番上がった商品を買えばいいのではないか」

そう考えたくなるかもしれませんが、過去の値上がり率だけで商品を決めるのはおすすめできません。

投資信託を選ぶ際に重要なのは、過去に一番上がった商品を探すことではなく、自分が長く持ち続けられる商品を選ぶことです。

特に学生の少額投資では、次のような考え方が大切になります。

まず確認したいのは、どの地域や資産へ投資する商品なのかという点です。

投資信託の名前には「全世界株式」「米国株式」「先進国株式」「国内株式」「バランス型」などと書かれています。名前が似ていても、投資先や値動きは異なります。

次に確認したいのが、運用にかかる費用です。

投資信託には信託報酬と呼ばれる運用管理費用があり、保有している間は資産から継続的に差し引かれます。一見すると小さな差でも、10年、20年、30年と保有すれば、最終的な資産額に差が生まれる可能性があります。

そのため、同じ指数に連動する商品を比べるなら、一般的には低コストの商品が有力な選択肢になります。

ただし、手数料が一番安いという理由だけで決めるのも十分ではありません。投資対象、純資産総額、運用方針、指数との連動状況なども確認し、内容を理解できる商品を選ぶことが大切です。

そして、過去の運用実績は参考にはなりますが、将来の利益を保証するものではありません。

直近で大きく上昇した商品ほど、その後に値下がりすることもあります。「最近上がっているから安全」という考え方は危険です。

私自身、投資歴が長くなる中で、勢いだけを見て買った銘柄で失敗したことが何度もあります。投資信託でも個別株でも、人気があることと、自分に合っていることは別問題です。

学生のうちは、複雑な商品をいくつも持つより、仕組みを説明できる低コストの投資信託を一本選び、少額で値動きに慣れる方が勉強になります。


2-3. 全世界株式とS&P500は何が違うのか

2026年現在、初心者向けの投資信託としてよく名前が挙がるのが、全世界株式型と米国株式型です。

代表的な考え方として、全世界株式に広く投資するタイプと、アメリカの代表的な大型株で構成されるS&P500指数に連動するタイプがあります。

全世界株式型は、アメリカ、日本、ヨーロッパ、新興国など、世界中の株式へ幅広く投資します。

世界のどの国が今後成長するかを自分で予想せず、世界経済全体へ投資できることが大きな特徴です。アメリカ企業の比率は大きいものの、アメリカ以外の国にも分散されています。

一方、S&P500型は、アメリカを代表する約500社へ投資する商品です。Apple、Microsoft、Amazon、NVIDIAなど、世界的な大企業が数多く含まれています。

アメリカ経済の成長を強く信じる人にとっては分かりやすい選択肢ですが、投資先がアメリカに集中するため、全世界株式型よりも地域の偏りは大きくなります。

では、学生にはどちらがおすすめなのでしょうか。

未来の勝者を誰も正確に予想できないと考えるなら、全世界株式型は始めやすい選択肢です。世界全体に広く分散できるため、投資先を自分で細かく選ぶ必要がありません。

一方、アメリカ企業の成長性を評価し、価格変動も受け入れながら長く持てるのであれば、S&P500型も有力です。

大切なのは、どちらが必ず儲かるかを当てることではありません。

どちらを選んでも、相場が悪い時期には大きく値下がりする可能性があります。そのときに怖くなって積立をやめたり、安値で全部売ったりしないことの方が、商品選び以上に重要です。

迷った結果、全世界株式とS&P500を半分ずつ買いたくなる人もいるでしょう。

それ自体が間違いというわけではありませんが、全世界株式型の中にはすでに多くのアメリカ企業が含まれています。そのため、両方を持つと分散が大幅に増えるというより、アメリカ株の比率をさらに高める形になります。

二つの商品を持つなら、「なんとなく安心だから」ではなく、アメリカの比率を意図的に増やしたいのかを考えてから選びましょう。


2-4. 個別株より先に投資信託をすすめる理由

SNSや動画を見ていると、NVIDIAやASMLなど、世界的な半導体企業の話題が目に入ります。

「これから伸びそうな会社を早く買えば、大きく儲かるのではないか」

そう思うのは自然なことです。私自身も個別株投資が好きですし、大きく値上がりした銘柄によって資産を増やせた経験があります。

しかし、個別株には企業固有のリスクがあります。

業績の悪化、競争環境の変化、製品開発の失敗、規制、経営不振などによって、会社の価値が大きく下がる可能性があります。優良企業と呼ばれていても、買った価格が高すぎれば長期間含み損になることもあります。

投資信託であれば、一社の業績が悪くなっても、ほかの企業の成長によって影響が和らぐ可能性があります。

もちろん、投資信託も元本保証ではありません。世界的な株価下落が起きれば、資産額は大きく減ることがあります。それでも、一社に資金を集中させるよりは、一般的に企業固有のリスクを分散しやすくなります。

学生の投資で最も重要なのは、短期間で大金を得ることではありません。

相場が上がる時期と下がる時期の両方を経験しながら、自分がどの程度の値下がりに耐えられるのかを知ることです。

最初は投資信託を中心に積み立て、どうしても個別株を経験してみたい場合は、資産の一部だけで買ってみる方法があります。

例えば、毎月5,000円を投資できるなら、その大部分を投資信託へ回し、個別株は十分に勉強してから余裕資金で挑戦するという考え方です。

初めから一つの成長株へ全額を投じるより、投資信託で土台を作った方が、失敗しても投資そのものを続けやすくなります。


2-5. 私が18歳に戻れたら何をするか

もし私が18歳に戻れるなら、最初から大きな利益を狙うことはしません。

まず、生活に必要なお金を確保します。

そのうえでNISA口座を開設し、全世界株式型またはS&P500型の低コストなインデックスファンドを、月3,000円から5,000円程度で積み立てます。

そして、アルバイト収入が増えても、すぐに積立額を無理に増やすのではなく、資格取得や勉強、旅行など、自分の経験にもお金を使います。

学生時代の自己投資は、将来の収入を大きく増やす可能性があります。

投資信託へ5,000円多く入れるより、語学、資格、専門知識、パソコンスキルなどを身につけた方が、その後の人生で大きなリターンを得られる場合もあります。

だから、学生の資産形成は投資だけに偏らせてはいけません。

お金を増やす投資と、自分の価値を高める自己投資。この二つを同時に続けることが理想です。

私が若い頃は、株で早く資産を増やしたいという気持ちが強く、何度もリスクを取りすぎました。結果的に大きく増えた時期もありましたが、FXでは資金を失う経験も重ねています。

今の知識を持って18歳に戻れるなら、一発逆転を狙わず、少額のインデックス投資を自動積立にして、残った時間を勉強や仕事の経験に使います。

投資を始めると、毎日の値動きが気になってしまうかもしれません。

しかし、学生の最大の資産は、証券口座の残高ではありません。

これから先に働き、学び、挑戦できる長い時間です。

投資信託は、その時間を生かすための道具です。投資だけを人生の中心にするのではなく、未来の自分を支える仕組みとして、無理のない範囲で付き合っていきましょう。

第3章 少額投資を長く続けるための現実的な始め方

3-1. 最初の積立額は「少なすぎる」と感じるくらいでいい

投資を始めようとすると、多くの人が最初に悩むのが積立額です。

「毎月1,000円では意味がないのではないか」

「最低でも1万円くらい投資しないと増えないのではないか」

そんなふうに考える人もいるでしょう。

しかし、学生の投資で最初に優先すべきなのは、資産を急激に増やすことではありません。

投資を生活の中に無理なく組み込み、相場が上がっても下がっても続けられる習慣を作ることです。

アルバイト代が月5万円の人と、実家暮らしで月10万円使える人では、無理なく投資できる金額が違います。周囲の人が毎月3万円を積み立てているからといって、自分まで同じ金額を入れる必要はありません。

生活費や学費を削ってまで投資すると、急にお金が必要になったときに投資信託を売却することになります。ちょうど相場が下落している時期に売らなければならなくなれば、長期投資の良さを生かせません。

そのため、最初は月1,000円から3,000円でも十分です。

数か月続けてみて、生活に負担がないと分かったら5,000円へ増やす。就職して収入が増えたら1万円、2万円と段階的に増やす。

この方法なら、投資を途中で苦しいものにせずに済みます。

私自身、投資を長く続けてきて感じるのは、最初の金額よりも、やめずに続けることの方がはるかに重要だということです。

最初から大きく始めて半年でやめる人より、月1,000円でも10年間続けた人の方が、投資経験という意味でも大きな財産を得られます。

投資信託の積立は、スポーツや語学学習に似ています。

最初の一日だけ頑張っても、大きな成果にはなりません。小さな行動を日常の一部にできた人が、時間をかけて結果を積み上げていきます。


3-2. 月5,000円を40年間積み立てるとどうなるのか

少額投資には意味があると言われても、具体的な数字が見えなければ実感しにくいかもしれません。

そこで、20歳から60歳までの40年間、毎月5,000円を積み立てた場合を考えてみます。

40年間に自分で積み立てる元本は、合計240万円です。

仮に年3%で運用できた場合、最終的な資産額は約463万円になります。

年5%で運用できた場合には、約763万円になります。

月5,000円という金額でも、40年間続ければ、運用成果によっては元本を大きく上回る可能性があります。

もちろん、毎年必ず3%や5%で増えるわけではありません。

実際の市場では、大きく上昇する年もあれば、20%、30%と下落する時期もあります。運用結果は一定ではなく、将来の金額が保証されているわけでもありません。

それでも、早く始めるほど運用期間を長く確保できるという点は変わりません。

複利とは、投資によって得た利益を再び運用に回し、その利益にもさらに利益がつく仕組みです。

始めた直後は、増え方が小さく感じられるでしょう。

月5,000円を積み立てても、最初の数年間は「ほとんど増えていない」と感じるかもしれません。

しかし、運用期間が長くなるにつれて、元本だけでなく、それまでに得た利益も資産を生み出すようになります。

複利の力は、最初から派手に見えるものではありません。

長い時間をかけて、後半になるほど存在感を増していきます。

だからこそ、学生には高い利回りを狙うことよりも、長い運用期間を確保することを大切にしてほしいと思います。

月5,000円で年5%という条件なら、40年間で約763万円です。

同じ条件で月1万円なら、約1,526万円になります。

月2万円なら、約3,052万円です。

積立額が2倍になれば、将来の資産額もおおむね2倍になります。

ただし、この数字を見て、最初から無理に2万円を積み立てる必要はありません。

学生のうちは月3,000円や5,000円で始め、社会人になってから収入に合わせて増額するだけでも、長い目で見れば十分に大きな差になります。

大切なのは、今の自分に無理な金額を設定することではなく、将来の自分が積立額を増やせる余地を残しておくことです。


3-3. 暴落したときに積立をやめないための考え方

投資信託を始めた人の多くが最初につまずくのは、商品選びではありません。

相場が下落したときです。

積立を始めてすぐに評価額がマイナスになると、「やはり投資は危険だった」「これ以上損する前に売った方がいい」と不安になるでしょう。

しかし、株式型の投資信託に長期投資する以上、途中で大きく値下がりする時期は避けられません。

投資を始めた時点では、いつ暴落が起きるか誰にも分かりません。

始めた翌月に下落することもあれば、数年間上昇した後に急落することもあります。

ここで覚えておきたいのは、積立投資では価格が下がると、同じ金額でより多くの口数を購入できるということです。

価格が高いときには少なく買い、安いときには多く買う。この仕組みによって、購入価格が平準化される効果が期待できます。

ただし、積立を続ければ必ず利益が出るという意味ではありません。

将来も市場が回復する保証はなく、選んだ商品によって結果も異なります。

それでも、短期的な値下がりだけを理由に積立をやめると、安い価格で購入できる時期を自分から放棄することになります。

私も投資を始めてから、何度も相場の急落を経験しました。

そのたびに「全部売って楽になりたい」と思ったことがあります。

実際に、恐怖から安値で売却し、その後の回復を見て後悔したこともあります。

そうした経験から、今では投資を始める前に「どの程度の下落なら耐えられるか」を考えるようになりました。

10%下落しただけで眠れなくなるなら、投資額が多すぎる可能性があります。

30%下落しても生活に影響がなく、積立を続けられる金額に抑える。その方が、長期投資の成功率を高めやすいと考えています。

学生が相場の下落に備える一番の方法は、難しい分析を身につけることではありません。

生活に必要なお金を投資しないことです。

余裕資金だけで投資していれば、下落しても慌てて売る必要はありません。

投資額の小ささは、学生にとって弱点ではありません。

相場の値動きを実際に経験しながら、自分の感情やリスク許容度を知るための大きな利点になります。


3-4. 学生が避けたい投資の失敗

投資を始めると、SNSや動画サイトでさまざまな情報が目に入ります。

「この銘柄は必ず上がる」

「元本保証で月10%増える」

「特別な投資グループに招待する」

このような言葉には注意が必要です。

投資には必ずリスクがあります。

損をする可能性がないのに、高い利益だけを得られる金融商品は基本的にありません。

特に、SNSやマッチングアプリで知り合った人から投資を勧められ、指定された海外口座や暗号資産の取引サイトへ送金するよう求められるケースは危険です。

最初は恋愛や趣味の話から始まり、仲良くなった後に投資の話を持ち出す手口もあります。

学生は社会人よりも投資経験が少ないため、「自分だけに教えてくれた特別な情報」と感じてしまうかもしれません。

しかし、本当に信頼できる金融商品であれば、知らない人からLINEで勧めてもらう必要はありません。

投資を始めるときは、金融庁に登録された証券会社を利用し、自分で商品の内容を確認することが基本です。

また、借金をして投資することも避けるべきです。

クレジットカードのキャッシングやカードローンで資金を作り、そのお金を投資へ回すと、投資の利益が出る前から高い利息を負担することになります。

相場が下落すれば、投資の損失と借金の返済が同時に押し寄せます。

少額投資の目的は、短期間で人生を逆転させることではありません。

お金との付き合い方を学び、将来の生活を少しずつ安定させることです。

焦って大きな利益を求めるほど、詐欺や過度なリスクに近づきやすくなります。

「簡単に儲かる」という言葉より、「なぜ利益が生まれるのか」を自分で説明できる商品だけを選びましょう。


3-5. 投資と同じくらい学生生活にもお金を使おう

学生に投資をすすめる記事で、少し矛盾して聞こえるかもしれませんが、私はすべてのお金を投資に回すべきだとは思いません。

学生時代には、その時期にしかできない経験があります。

友人との旅行、留学、資格取得、専門分野の勉強、部活動、就職活動などです。

これらに使うお金は、単なる浪費ではありません。

将来の収入や人間関係、価値観を広げる自己投資になる可能性があります。

20歳のときに使う5万円と、60歳で使う5万円では、得られる経験の意味が違うこともあります。

だから、毎月使えるお金のすべてを証券口座へ入れ、学生生活を我慢し続ける必要はありません。

例えば、余裕資金が月1万円あるなら、5,000円を投資信託に積み立て、残りの5,000円を勉強や経験のために使う方法があります。

投資信託は未来のお金を育てます。

学びや経験は、未来の自分自身を育てます。

どちらか一方ではなく、両方へ少しずつ投資することが、学生にとって最もバランスの良い資産形成ではないでしょうか。

私自身、投資で資産を増やすことに夢中になりすぎた時期があります。

今振り返れば、お金を増やすことだけでなく、もっと勉強や経験へ使ってもよかったと思うこともあります。

お金は人生を豊かにするための道具です。

口座残高を増やすことそのものが、人生の目的になってはいけません。

学生のうちからこの感覚を身につけられれば、投資に振り回されず、長く付き合っていけるはずです。


まとめ|学生の少額投資は金額より「時間」に価値がある

この記事では、学生が少額から投資信託を始める方法について解説しました。

現在は、低コストの投資信託を少額から購入でき、18歳以上で一定の条件を満たせばNISAも利用できます。

しかし、制度や商品が整っていても、焦って始めれば失敗する可能性があります。

まずは生活に必要なお金を確保し、近いうちに使う予定のない余裕資金だけを投資に回すことが基本です。

投資信託を選ぶ際には、直近の値上がり率だけを見るのではなく、投資先、信託報酬、運用方針などを確認しましょう。

初心者には、世界の株式へ幅広く分散する全世界株式型や、アメリカの主要企業へ投資するS&P500型など、仕組みを理解しやすい低コストのインデックスファンドが候補になります。

どちらを選ぶ場合でも、元本が保証されているわけではありません。

相場環境によっては大きな含み損を抱える時期があります。

そのときに積立を続けられるよう、最初から無理のない金額に設定することが大切です。

学生の最大の強みは、投資資金の多さではありません。

長い時間を味方につけられることです。

月1,000円や5,000円でも、長期間積み立てることで、将来の資産形成に大きな差が生まれる可能性があります。

一方で、学生時代には勉強や旅行、人との出会いなど、その時期にしか得られない経験もあります。

投資だけにお金を集中させず、自分自身への投資も忘れないでください。

私が投資を始めてから23年以上たった今、若い頃の自分に伝えられるなら、こう言います。

「大金を用意する必要はない。まず小さく始めて、絶対に無理をせず、途中でやめない仕組みを作ろう。」

少額投資の本当の目的は、来月お金持ちになることではありません。

お金を計画的に使い、未来へ備える習慣を身につけることです。

今日積み立てた1,000円が、すぐに人生を変えることはないでしょう。

しかし、その1,000円を積み立てる習慣が、10年後、20年後の自分を支えてくれるかもしれません。

まずは無理のない一歩から始めてみてください。


カメさんのワンポイントアドバイス

投資信託の最初の目的は、資産を増やすことではなく、値下がりしても続けられる自分を作ることです。

利益が出ているときは、誰でも投資を続けられます。

本当の差がつくのは、評価額がマイナスになったときです。

そのときに落ち着いて積立を続けられる金額こそ、あなたにとって適正な投資額です。

投資額を決めるときは、「いくらなら増やせるか」ではなく、「半分近くに下がっても生活に困らないか」という視点で考えてみてください。

少額で始めることは、恥ずかしいことではありません。

大きな失敗を避けながら、投資の経験を積むための、とても賢いスタート方法です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

また次回の記事でお会いしましょう。

カメさんでした。

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