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【50歳でセミリタイアしたい】あと5年で会社を辞めるにはいくら必要?40代会社員の現実的FIRE計画【2026年最新版】

yoshihiro734537

第1章 50歳でセミリタイアしたい!「あと5年」なら最初に何をするべきか?

こんにちは、カメさんです!

「あと5年働いたら、会社員生活から少し距離を置きたい」

最近、私はそんなことを以前にも増して考えるようになりました。

20代、30代の頃であれば、「定年まで働くのが普通」と考えていたかもしれません。

しかし40代になると、人生に対する考え方も少しずつ変わってきます。

会社に行って仕事をして、帰宅して寝て、また翌朝会社へ行く。

もちろん仕事があるから給料をもらえますし、そのお金があるから生活も投資もできます。

その一方で、

「自分の人生、このままずっと会社中心でいいのかな?」

と思うこともあります。

そこで私が目標にしているのが、50歳前後での「セミリタイア」です。

完全に仕事を辞めて一生働かないというFIREではありません。

資産運用からある程度の収入を得ながら、必要なら少し働く。

そして生活費を抑え、日本だけにこだわらず、物価の比較的安い海外で暮らすことも考える。

そんな自由度の高い生活を目指しています。

今回は「もしFIREまで残り5年しかなかったら、今から何をするべきなのか?」を、私自身の経験も交えながら考えてみたいと思います。


そもそもFIREとは何なのか?

FIREという言葉は、

Financial Independence, Retire Early

の頭文字を取ったもので、日本語では「経済的自立と早期退職」と訳されます。

簡単に言えば、

「会社から給料をもらわなくても、資産から得られる収入などで生活できる状態」

を作り、一般的な定年より早く会社員生活から卒業する考え方です。

一時期は「FIREするには1億円必要」「年間生活費の25倍を貯めればいい」といった話がよく聞かれました。

しかし私は、必ずしも1億円を貯める必要はないと思っています。

なぜなら、人によって必要な生活費がまったく違うからです。

毎月30万円必要な人と、月10万円程度でも楽しく暮らせる人では、FIREに必要な資産額は大きく変わります。

さらに完全に仕事を辞めるのか、月5万円程度だけ働くのかでも必要な資産は違います。

つまりFIREで重要なのは、

「いくら貯めるか」だけではなく、「毎月いくらあれば幸せに暮らせるか」を知ること。

私はこれが最初の一歩だと思っています。


2026年は「現金だけ貯めれば安心」とも言えない時代

ここで考えておきたいのが物価上昇です。

2026年9月18日に総務省が発表した8月の全国消費者物価指数では、総合指数が前年同月比1.9%上昇、生鮮食品を除く総合指数も1.7%上昇しました。

物価上昇の勢いには変化があっても、「銀行にお金を置いておけば生活コストは変わらない」と考えるのは難しい時代になっています。

例えば、今なら月15万円で暮らせたとしても、10年後、20年後も同じ15万円で同じ生活ができるとは限りません。

だからFIREを考える時には、単純に「3,000万円貯まったから大丈夫」と考えるのではなく、

物価が上がっても資産を守れる仕組み

を作っておく必要があります。

その一つが投資です。

ただし、ここで勘違いしてはいけないのが、

「FIREしたいからハイリスクな投資で一気に増やそう!」

という考え方です。

これはむしろ逆だと思っています。

あと5年しかないからこそ、一発逆転ではなく、大きく失敗しないことの方が重要になります。


2026年9月、金利のある日本が戻ってきた

もう一つ、FIREを考えるうえで数年前とは大きく違ってきたのが「金利」です。

日本銀行は2026年9月18日の金融政策決定会合で金融市場調節方針を変更しました。

長く続いた「ほとんど金利のない日本」から環境が変化しており、預金、住宅ローン、債券、株式、為替など、私たちの資産形成にも金利を意識する必要が出てきています。

これからFIREを目指す人にとって、これは悪いことばかりではありません。

預金や債券など、株式以外の資産からも以前より利息を得やすくなる可能性がある一方、住宅ローンなどの借入金利は負担が増える可能性があります。

だからこそ、

「株だけ」「投資信託だけ」「FXだけ」

という一つの資産に頼るのではなく、複数の資産を組み合わせることが大切になってきます。

50歳以降に会社からの給料が減るのであれば、なおさらです。


FIREまで5年なら「資産を増やす」だけを考えない

例えば現在45歳で、50歳でセミリタイアするとします。

残された期間はわずか5年です。

20歳の人なら40年以上投資できますが、50歳で会社員を辞めたい人に同じ投資方法が合うとは限りません。

私はここが非常に重要だと思っています。

5年間で考えるべきことは、大きく分けると、

資産を増やすこと、生活費を減らすこと、収入源を増やすこと、そして大きく資産を失わないこと。

この4つです。

例えば年間300万円で生活している人が、投資だけで年間300万円を作ろうとすると大変です。

しかし生活費を年間180万円まで下げ、投資収入で年間100万円、副収入で年間80万円を作れたらどうでしょうか。

会社から年間何百万円もの給料をもらわなくても、生活できる可能性が見えてきます。

私はこれこそが「セミリタイア」の面白いところだと思っています。


新NISAは「5年後の自由」を作る道具として使う

2026年現在、会社員が資産形成をするなら、新NISAはやはり重要な制度です。

NISAで保有する対象商品の利益や配当などは一定の制度要件のもと非課税になるため、長期間の資産形成では大きなメリットがあります。

さらに2026年もNISA制度は変化しています。

金融庁は2026年9月時点でも、つみたて投資枠の対象商品情報を更新しており、政府も家計の安定的な資産形成を政策として進めています。

だからといって、

「NISA枠は全部使わないと損!」

と焦る必要はありません。

FIREを目指すなら、投資できるお金をすべて株式に入れるのではなく、生活防衛資金も残しておく必要があります。

特に会社を辞めた後は毎月決まった給料が入ってこなくなるので、相場が暴落した時に生活費のために株を売らなければならない状態は避けたいところです。

新NISAは目的ではありません。

自分の人生を自由にするための「道具」の一つです。

このくらいの距離感がちょうどいいと思っています。


1億円なくてもセミリタイアできる?

FIREについて調べると、よく出てくるのが「1億円」という数字です。

確かに1億円あれば選択肢はかなり広がります。

しかし、

「1億円ないからFIREできない」

と諦める必要はないと思います。

完全FIREではなくセミリタイアなら、必要な金額は大きく下げられる可能性があります。

例えば資産運用から月5万円、ブログなどの副収入から月3万円、軽い仕事から月5万円を得られれば、それだけで月13万円です。

さらに住居費の低い地域や海外で暮らせば、日本の都市部で会社員生活を続けるより生活費を抑えられる可能性があります。

「資産1億円を作る」

という一つの巨大な目標ではなく、

生活費を下げる。

配当や運用収入を作る。

小さな副収入を作る。

必要なら少し働く。

これらを組み合わせればいいのです。

私は、この考え方ならFIREは一部のお金持ちだけのものではなく、普通の会社員にも現実味が出てくると思っています。


私が目指したいのは「働かない人生」ではない

私はFIREという言葉が好きですが、「一生働きたくない」という意味でFIREを目指しているわけではありません。

嫌なのは「働くこと」ではなく、

生活するために、嫌でも会社に行かなければならない状態

なのだと思います。

50歳になった時、

「会社を辞めてもいいし、続けてもいい」

「日本に住んでもいいし、海外で暮らしてもいい」

「今日は働いてもいいし、休んでもいい」

そんな選択肢を持っていたいのです。

資産形成の本当の目的は、通帳の数字を増やすことではありません。

人生の選択肢を増やすこと。

20年以上投資を続けてきて、最近は特にそう思うようになりました。

50歳まであと5年。

5年しかないと考えるか、5年もあると考えるか。

私は「まだ5年ある」と考えています。

一発逆転を狙わなくても、毎年少しずつ資産を増やし、固定費を減らし、投資収入や副収入を育てていけば、5年後の景色は今とはかなり違っているかもしれません。

焦らず、でも何もしないわけでもない。

カメさんらしく、ゆっくり前へ進む。

これが私の考えるセミリタイアへの第一歩です。

第2章では、さらに具体的に、

「50歳でセミリタイアするなら、実際いくら必要なのか?」

を考えていきます。

生活費が月10万円、15万円、20万円の場合で必要な資産はどのくらい変わるのか。

さらに、新NISA、株式、投資信託、配当、現金などをどう組み合わせればいいのか。

「FIRE=1億円」という固定観念をいったん外して、普通の会社員でも狙える現実的な数字から考えていきたいと思います。

Next steps

  1. 第2章では、生活費別に「50歳時点で必要な資産」を具体的な数字でシミュレーションする。
  2. 第3章では、残り5年間で実践する「新NISA・現金・配当・副収入・海外生活」を組み合わせたセミリタイア計画をまとめる。
  3. 最後に、暴落・インフレ・円安円高・病気など、50代FIREで忘れてはいけないリスク対策まで盛り込む。

第2章 50歳でセミリタイアするにはいくら必要?「1億円なくても可能」な現実的FIREを考える

第1章では、50歳でセミリタイアするために大切なのは、単純に「資産を増やすこと」だけではないという話をしました。

では、ここからが一番気になるところです。

「結局、50歳の時点でいくら持っていれば会社を辞められるの?」

おそらくFIREを考えたことがある人なら、一度は計算したことがあると思います。

3,000万円?

5,000万円?

それとも、やっぱり1億円?

私もこれまで何度も考えてきました。

しかし最近は、「〇〇万円あればFIREできる」という一つの数字を決めること自体が、あまり意味のないことだと思うようになりました。

なぜなら、FIREに必要な金額を決めるのは資産額ではなく、毎月いくら使うのかだからです。


「FIREには1億円必要」は本当なのか?

FIREの記事を読んでいると、

「1億円あればFIREできる」

という話をよく見かけます。

確かに1億円を運用しながら取り崩していけるのであれば、かなり余裕のある生活ができるでしょう。

しかし普通の会社員が50歳までに1億円を作ろうとすると、かなり高いハードルになります。

そこで私は考え方を変えました。

1億円を作ることを目標にするのではなく、自分が生活できる仕組みを作ればいい。

例えば毎月30万円必要な人なら年間360万円です。

一方、毎月15万円で暮らせる人なら年間180万円。

年間生活費だけで180万円もの差があります。

これが10年間続けば1,800万円。

20年間なら3,600万円です。

つまりFIREでは、「あと1%高い利回りの商品を探す」こと以上に、自分が毎月いくらで楽しく生活できるかを知ることが非常に重要なのです。


月10万円生活なら年間120万円

まず、かなり生活費を抑えられる人を想定してみます。

毎月10万円なら年間生活費は120万円です。

単純計算すると、

50歳から60歳までの10年間なら1,200万円。

65歳までの15年間なら1,800万円です。

もちろん実際には物価上昇がありますし、医療費、税金、社会保険料、家電の買い替え、旅行などもあります。

そのため「1,800万円あれば絶対大丈夫」という意味ではありません。

しかし、この数字を見ると少し希望が見えてきませんか?

50歳で1億円なくても、生活費をかなり低く抑えられるのであれば、セミリタイアは十分検討できるようになります。

特に住宅ローンを完済している人や、地方・海外など生活費の安い場所へ移ることができる人なら、必要資産は大きく変わってきます。


月15万円なら年間180万円

次は、毎月15万円で生活するケースです。

年間生活費は180万円。

50歳から65歳まで15年間なら、

180万円×15年=2,700万円

になります。

かなり現実的な数字になってきました。

仮に50歳の時点で3,000万円程度の金融資産があり、そのすべてを現金で取り崩すだけなら余裕はそれほどありません。

しかし実際のセミリタイアでは、資産をすべて普通預金に置いて毎年180万円ずつ使う必要はありません。

一部を株式や投資信託で運用する。

配当金を受け取る。

預金や債券から利息を受け取る。

ブログなどから副収入を得る。

必要なら週に数日だけ働く。

このように複数の収入源を組み合わせることで、資産の減少スピードを遅くできます。

これが「完全FIRE」と「セミリタイア」の大きな違いです。


月20万円なら必要額は一気に増える

毎月20万円なら年間240万円。

50歳から65歳までなら、

240万円×15年=3,600万円

です。

さらに65歳以降も公的年金だけで生活費のすべてを賄えるとは限りません。

そのため実際には4,000万円以上の金融資産が欲しくなるケースもあるでしょう。

こうして比べると分かります。

月10万円なら15年間で1,800万円。

月15万円なら2,700万円。

月20万円なら3,600万円。

たった月5万円の生活費の違いが、15年間では900万円もの差になります。

だから私は、FIREを目指すなら投資商品を探す前に、

「自分はいくらあれば満足して暮らせる人間なのか?」

を知ることが大切だと思っています。


50歳FIREで重要なのは「65歳までの15年間」

50歳で会社を辞める場合、一つの大きな節目になるのが65歳です。

2026年9月現在、老齢基礎年金と老齢厚生年金は原則として65歳から受給する制度になっています。

もちろん60歳から65歳までの繰上げ受給や、66歳以降へ繰り下げる制度もあります。

しかし基本的には、

50歳→65歳

この15年間をどう乗り切るかが、50歳セミリタイアの重要なポイントになります。

私はこれを「年金までの橋渡し期間」と考えています。

例えば50歳の時点で3,000万円を持っていても、

「この3,000万円で死ぬまで暮らさなければならない」

と考えると不安になります。

しかし、

「まずは65歳までの15年間を乗り切る資産を作る」

と考えると、かなりイメージしやすくなります。

65歳以降は公的年金という新しい収入源が加わるからです。


さらに60歳から受け取れるお金がある人は強い

会社員の中には、公的年金以外にも、

企業型確定拠出年金(DC)、iDeCo、個人年金保険、退職金などを持っている人もいると思います。

こうした資産がある人は、50歳時点の預貯金や株式だけでFIRE可能かどうかを判断する必要はありません。

例えば、

50歳から60歳までは現金・NISA・配当などを使う。

60歳から個人年金や確定拠出年金などを加える。

65歳から公的年金を受け取る。

このように年代によって使う資産を切り替える方法があります。

50歳から死ぬまで一つの資産だけで生活する必要はないのです。

この考え方を知ってから、私はセミリタイアがかなり現実的に見えるようになりました。


「4%ルール」をそのまま信じていいの?

FIREについて調べると必ず出てくるのが、

「4%ルール」

です。

簡単に言えば、年間生活費の25倍程度の資産を持ち、毎年その約4%を取り崩していくという考え方です。

例えば年間生活費180万円なら、

180万円×25=4,500万円。

年間240万円なら、

240万円×25=6,000万円。

この計算なら「FIREには何千万円も必要」という話になります。

もちろん参考になる考え方です。

しかし私は、日本で50歳からセミリタイアする人が、この数字だけを絶対条件にする必要はないと思っています。

なぜなら、4%ルールは日本の年金制度や健康保険制度、税制、為替などを前提として作られたものではないからです。

さらにセミリタイアなら、50歳以降も収入を完全にゼロにする必要はありません。

だから私は4%ルールを、

「FIREできる・できないを決める絶対的な数字」ではなく、一つの安全性を考える目安

として見る方がいいと思っています。


月5万円の副収入がFIRE資産を大きく変える

ここで面白い計算をしてみましょう。

生活費が月15万円だとします。

年間180万円必要です。

ところがブログやアルバイト、配当などから月5万円の収入があったらどうでしょうか。

年間60万円の収入になります。

すると資産から取り崩す必要がある金額は、

180万円-60万円=120万円。

年間120万円です。

50歳から65歳までの15年間なら、

120万円×15年=1,800万円。

先ほどは2,700万円必要だったのに、副収入が月5万円あるだけで単純計算では900万円も違ってきます。

私はここがセミリタイア最大のポイントだと思っています。

月20万円、30万円を副業で稼ぐ必要はありません。

月3万円でも、5万円でもいい。

小さな収入でも、長期間続けばFIRE資産を守る大きな力になります。


配当金も「小さな給料」になる

同じ考え方で、配当金も使えます。

例えば高配当株などから年間30万円の配当があれば、月平均では約2万5,000円です。

年間生活費180万円なら、必要な取り崩し額は150万円まで下がります。

さらにブログなどから年間30万円の収入があれば、

150万円-30万円=120万円。

ここまでくると、

「資産だけで生活するFIRE」から「複数の小さな収入で生活するセミリタイア」

へ変わります。

私は後者の方が精神的にも安心できると思っています。

会社員時代は勤務先から一つの大きな給料をもらいます。

セミリタイア後は、

配当金から2万円。

ブログから3万円。

スワップや利息から少し。

必要ならアルバイトから数万円。

そして足りない部分だけ資産から取り崩す。

大きな一本の給料を、いくつもの小さな収入へ分解するイメージです。


新NISAは50歳以降も使える「非課税の資産箱」

2026年現在のNISAでは、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円で、併用すると年間最大360万円まで投資できます。

非課税保有限度額は合計1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までです。

ここで重要なのは、

「FIREするから50歳ですべて売却する必要はない」

ということです。

50歳で会社を辞めても、NISAの資産をそのまま運用し続けることはできます。

生活費は現金から出し、NISAの投資信託はできるだけ長く残す。

配当を受け取りながら保有する。

必要になった分だけ少しずつ売却する。

こういった使い方もできます。

むしろ50歳から65歳までの15年間を考えるなら、

「何を買うか」と同じくらい「どの資産から先に使うか」

が重要になってくると思います。


50歳になった瞬間に株価が暴落したら?

ここは絶対に考えておきたいところです。

例えば50歳で4,000万円まで資産を増やし、

「よし!明日会社を辞めよう!」

と思った直後に世界的な株価暴落が起きたらどうでしょう。

株式中心の4,000万円が3,000万円になってしまう可能性もあります。

そこで生活費を作るために株を売れば、安い価格で資産を取り崩すことになります。

これがFIRE初期には非常に怖いのです。

だから私は、FIRE直前まで資産を増やすことだけを考えるのではなく、会社を辞める数年前から現金を厚くする期間が必要だと思っています。

例えば生活費2~3年分を現金や値動きの小さい資産として確保しておけば、暴落しても慌てて株を売る必要がありません。

株価が戻るまで現金で生活するという選択肢ができます。

FIREでは「最高の利回り」を目指すより、

最悪の時でも生き残れること。

こちらの方がずっと重要です。


インフレも忘れてはいけない

もう一つ注意したいのが物価です。

月15万円生活を想定していても、10年後も15万円で同じ生活ができるとは限りません。

2026年も日本では物価上昇が続いています。

食料品、光熱費、ホテル代、外食費など、数年前と比較して値上がりを実感している人も多いでしょう。

だから「年間180万円×15年=2,700万円だから2,700万円あれば絶対大丈夫」という計算は危険です。

実際には余裕資金を持ち、資産の一部を株式など成長が期待できるものに残しておく必要があります。

現金だけでも危ない。

株だけでも危ない。

私は、この中間を作ることが重要だと思っています。


私が目指したいのは「資産を減らさないFIRE」ではない

FIREを考えていると、

「資産が減るのが怖い」

と思ってしまいます。

私もそうです。

せっかく何十年もかけて貯めたお金ですから、減っていく残高を見るのは気持ちのいいものではありません。

しかし最近は少し考え方が変わりました。

お金は最後まで最大化するために貯めているのではありません。

自分の人生を豊かにするために貯めているのです。

50歳で5,000万円持っていて、80歳でも5,000万円を絶対に維持しなければならないわけではありません。

旅行したいなら旅行する。

海外で暮らしたいなら暮らしてみる。

美味しいものを食べる。

時間を自由に使う。

そのために少しずつ資産を使うことは、失敗ではないと思っています。

大切なのは、

「資産をゼロにしないこと」と「資産を絶対に減らさないこと」を混同しないこと。

適切に運用しながら、計画的に取り崩す。

そして65歳以降は年金も利用する。

これなら1億円がなくても、50歳セミリタイアは十分検討できるのではないでしょうか。


50歳まであと5年。勝負は「資産額」だけではない

ここまで考えてみると、50歳セミリタイアに必要なのは、

「5年間で1億円作る!」

という無謀な勝負ではありません。

生活費を把握する。

固定費を下げる。

新NISAなどを利用して資産を育てる。

現金も確保する。

配当収入を作る。

副収入を育てる。

そして65歳以降の年金までつなぐ。

この一つ一つを組み合わせることです。

月5万円の支出削減も大きい。

月3万円の副収入も大きい。

年間30万円の配当も大きい。

それぞれを見ると小さく感じます。

しかし、それを15年間積み重ねると数百万円、場合によっては1,000万円以上の違いになります。

これなら普通の会社員でも挑戦できます。

一発逆転ではありません。

小さな改善をたくさん積み上げて、会社に依存しなくても暮らせる状態を作る。

これが私の考える50歳セミリタイアです。

カメさんらしく、焦らず、ゆっくり。

でも5年後に向けて、一歩ずつ確実に進んでいきたいと思います。

次の第3章では、いよいよ実践編です。

「50歳まで残り5年間、具体的に何をすればいいのか?」

新NISA、投資信託、高配当株、現金、配当、副収入、そして海外生活という選択肢まで含めて、私ならどのような順番で「会社を辞めても困らない仕組み」を作っていくのか。

そして、セミリタイア直前に絶対やってはいけないことについても考えていきたいと思います。

50歳になった時に、「会社を辞めたいけど辞められない」ではなく、「辞めてもいいし、続けてもいい」と言える自分になる。

私にとってFIREの本当のゴールは、そこなのかもしれません。

第3章 FIREまであと5年!私ならこう準備する「50歳セミリタイア計画」

第1章、第2章では、50歳でセミリタイアするために必要なお金や、65歳から受け取る公的年金までの「15年間」をどう乗り切るかについて考えてきました。

そして第3章では、いよいよ実践編です。

現在45歳前後で、50歳まで残り5年。

この5年間で何をすれば、本当に会社を辞められるのでしょうか。

私は、FIRE直前の5年間は「とにかく資産を増やせばいい期間」ではないと思っています。

むしろ重要なのは、

「会社から毎月給料が振り込まれなくなっても困らない仕組みを完成させる5年間」

にすることです。

20代や30代であれば多少失敗しても、働きながら取り返す時間があります。

しかし50歳で会社員を辞めるのであれば、考え方を少し変えなければなりません。

増やすことと同時に、守ることも考える。

投資だけではなく、現金も持つ。

そして投資以外からも少しずつ収入を得る。

私はこの3つを組み合わせながら、5年後のセミリタイアを目指したいと思っています。


【1年目】まずは「自分がいくらあれば暮らせるか」を徹底的に調べる

FIREを目指すと、

「S&P500を買おう」

「高配当株を買おう」

「もっと利回りの高い投資をしよう」

と、どうしても投資のことばかり考えてしまいます。

しかし私なら、最初の1年間は投資以上に自分の生活費を調べます。

家賃や住宅ローン。

管理費や修繕積立金。

食費。

電気・ガス・水道。

スマートフォンやインターネット。

保険。

医療費。

旅行や趣味。

税金。

そして会社を辞めた後の健康保険や年金。

こうした支出を全部確認します。

ここで大切なのは、「究極まで節約すれば月8万円で暮らせる」といった無理な数字を作らないことです。

FIREは数カ月ではありません。

何十年も続く生活です。

毎日もやしだけ食べて、旅行にも行かず、趣味も全部我慢してFIREできたとしても、私はあまり幸せではないと思います。

だから、

「我慢せずに生活できる最低金額」

を知ることが重要です。

例えば月15万円なら年間180万円。

月20万円なら年間240万円。

ここが分かれば、ようやくFIRE計画を作れます。


【1~2年目】新NISAを資産形成の中心にする

生活費が分かったら、次に考えたいのが資産運用です。

2026年現在のNISAでは、18歳以上の場合、つみたて投資枠が年間120万円、成長投資枠が年間240万円。

合わせて年間360万円まで投資できます。

非課税保有限度額は合計1,800万円で、そのうち成長投資枠は1,200万円までとなっています。

私は、これからFIREを目指す普通の会社員にとって、非常に使いやすい制度だと思っています。

ただし、

「年間360万円の枠があるから360万円投資しなければ損」

とは考えません。

投資は余裕資金でするものです。

FIRE直前に手元の現金がなくなってしまっては本末転倒です。

生活防衛資金を確保したうえで、余裕資金を低コストのインデックスファンドなどへ積み立てていく。

S&P500。

全世界株式(オール・カントリー)。

NASDAQ100。

高配当株。

人によって選択肢はいろいろあります。

重要なのは「今一番上がりそうな商品」を探し続けることではありません。

自分が暴落しても持ち続けられる商品を選ぶこと。

5年後にFIREするなら、こちらの方がずっと大切だと思っています。


【2~3年目】「給料以外の収入」を少しずつ育てる

ここからが私にとって非常に重要です。

50歳で会社を辞めるのであれば、45歳から50歳までの間に、

「給料以外からお金が入ってくる経験」

をしておきたいと思っています。

金額は小さくても構いません。

例えばブログです。

最初は月1,000円でもいい。

それが月3,000円になり、1万円になり、いつか月3万円になったらどうでしょうか。

年間36万円です。

年間生活費180万円なら、その20%をブログだけで賄える計算になります。

さらに配当金が年間30万円あれば、

36万円+30万円=66万円。

年間180万円必要だった生活費のうち、資産から取り崩す必要があるのは114万円になります。

これは大きいです。

会社員時代なら月3万円という収入を「たった3万円」と思うかもしれません。

しかしFIRE後の3万円は、とても大きな3万円です。

私はFIREを、

「給料をゼロにするゲーム」ではなく、「会社の給料を小さな収入に置き換えていくゲーム」

だと考えています。


配当・利息・ブログ……「小さな給料」をたくさん作る

会社員には毎月決まった日に給料が振り込まれます。

これは非常に安心です。

しかし、その安心を一つの会社に依存しているとも言えます。

そこでセミリタイア後は、

株から配当金。

投資信託から必要な分だけ取り崩す。

預金や債券から利息。

ブログから広告収入。

必要なら週に数日働く。

このように収入源を分散します。

一つ一つは小さくても、全部合わせて月10万円になれば大きいですよね。

生活費が月15万円なら、資産から取り崩すのは残り5万円だけです。

年間なら60万円。

仮にこの状態を10年間続けても、単純計算なら取り崩す元本は600万円です。

「5,000万円なければFIREできない」と考えていた世界とは、ずいぶん違って見えてきます。

これこそ私が完全FIREではなく、セミリタイアを目指したい理由です。


【3~4年目】投資のアクセルを少しずつ緩める

ここは非常に大切です。

FIREまで残り1~2年になったら、私は「もっと増やしたい」という気持ちを少し抑える必要があると思っています。

例えば49歳の時点で目標資産額に到達したとします。

そこで、

「あと1年あるからレバレッジをかけて5,000万円を6,000万円にしよう!」

と考える。

これはかなり危険です。

成功すれば嬉しいでしょう。

しかし失敗して3,500万円になったら、セミリタイアそのものが延期になります。

FIREが近づくほど、

「増やすリスク」より「失うリスク」の方が大きくなる。

私はそう考えています。

20代の1,000万円と、退職直前の1,000万円では意味が違います。

20代なら働いて取り返せます。

50歳では、これからその資産を生活費として使うからです。

だからセミリタイアが近づいたら、徐々に現金比率を高める。

レバレッジを下げる。

集中投資を減らす。

「一発逆転」の投資をしない。

この守りへの切り替えが重要になります。


FIRE直前に「生活費2~3年分の現金」を作っておく

私なら50歳で会社を辞める時に、生活費のすべてを株式や投資信託にしておくことはしません。

理想としては、

最低でも2年程度、できれば3年程度の生活費を現金などで確保しておきたい

と思っています。

例えば生活費が月15万円なら年間180万円です。

2年なら360万円。

3年なら540万円。

このお金を確保しておけば、50歳になった直後に世界的な株価暴落が起きても、すぐに投資信託を売る必要がありません。

「今年は現金で暮らそう」

という選択ができます。

これは精神的にも非常に大きいと思います。

株価が30%下落している時に、

「今月の生活費がないから売らないと……」

となるのと、

「3年間は現金で暮らせるから放っておこう」

と思えるのでは、まったく違います。

FIRE後はリターンだけでなく、安心して眠れる資産配分も重要になると思っています。


2026年も続く物価上昇。「現金だけ」も危険

一方で、すべてを現金にするのも私は違うと思っています。

2026年8月の全国消費者物価指数は前年同月比1.9%上昇しました。

つまり、物価上昇はFIRE生活でも無視できません。

今は月15万円で暮らせても、10年後には同じ生活にもっとお金が必要になっている可能性があります。

だから私は、

短期で使うお金は現金。

長期で使うお金は投資。

というように役割を分ける方法がいいと思っています。

50~52歳で使う生活費まで株式市場に置く必要はありません。

一方、70歳、80歳になってから使う可能性のあるお金まで、すべて普通預金に置く必要もないでしょう。

FIRE後も人生は30年、40年と続く可能性があります。

退職した瞬間に「投資終了」ではないのです。


【4~5年目】実際に「FIRE生活の予行演習」をしてみる

私なら退職前年に、ぜひやってみたいことがあります。

それが、

会社員の給料をもらいながら、FIRE後の生活費だけで1年間暮らしてみること。

例えばFIRE後は月15万円で暮らす予定なら、実際に1年間、月15万円以内で生活します。

給料の残りは投資や貯金へ回します。

これで苦しくなければ、

「月15万円生活は現実的だった」

と分かります。

逆に毎月20万円使ってしまうのであれば、計画を修正できます。

紙の上では月15万円で暮らせても、実際には旅行したり、家電が壊れたり、病院へ行ったり、冠婚葬祭があったりします。

人生はExcel通りにはいきません。

だからこそ、会社員という安全網があるうちにFIREの予行演習をしておく。

私はこれが非常に有効だと思っています。


海外生活を組み合わせれば、セミリタイアの選択肢はさらに広がる

そして私がもう一つ考えているのが、海外生活です。

日本だけで生活すると決める必要はありません。

1年の一部を海外で過ごす。

日本と海外を行き来する。

あるいは将来的に物価の比較的安い国へ生活拠点を移す。

こうした方法もあります。

ただし、「海外なら月10万円で絶対暮らせる」と簡単に考えるのは危険です。

現地の家賃だけを見るのではなく、

医療保険。

ビザ。

航空券。

為替。

日本側の住居費。

税金。

通信費。

病気になった時の医療費。

日本へ緊急帰国する費用。

こういったものまで含めて考える必要があります。

それでも日本とは違う生活コストの国を選べることは、セミリタイアにとって大きな武器です。

「住む場所を選べること」も資産の一つ。

私はそう考えています。


60歳、65歳になると収入構造がまた変わる

50歳でセミリタイアしたからといって、その時の生活設計が一生続くわけではありません。

60歳になれば、企業型DCやiDeCo、個人年金などを受け取れる人も出てきます。

そして現在の制度では、老齢基礎年金は原則65歳から受給できます。

60~65歳で繰上げ受給することもできますし、反対に66~75歳へ繰り下げる選択肢もあります。

つまり、

50~59歳。

60~64歳。

65歳以降。

この3つでは家計の構造が変わるのです。

だから50歳時点ですべて完成させる必要はありません。

まずは50歳から60歳。

次に60歳から65歳。

そして65歳以降。

人生をいくつかの区間に分けて考えると、必要資産もずっと計算しやすくなります。


FIRE直前に私なら絶対やらないこと

そして最後に、50歳セミリタイアが近づいた時ほど注意したいことがあります。

それは、

「あと少しだから」と欲張ることです。

目標5,000万円なのに4,700万円しかない。

あと300万円欲しい。

そこで信用取引を増やす。

FXのレバレッジを上げる。

暗号資産へ大金を入れる。

話題の小型株へ集中投資する。

これで成功すればFIREが早まります。

しかし失敗したら、5年間積み上げてきた計画そのものが崩れます。

FIREは資産運用のゴールではありません。

人生の新しいスタートです。

スタートラインへ到着する直前に、無理をして転ぶ必要はありません。

「もう十分」

と思えることも、投資では大切な能力なのかもしれません。


50歳になった時、「辞めてもいい」と言える人生にしたい

ここまで3章にわたって、50歳でのセミリタイアについて考えてきました。

私が欲しいのは、

「50歳になったら絶対に仕事を辞める人生」

ではありません。

本当に欲しいのは、

「50歳になったら、仕事を辞めても困らない人生」

です。

会社が楽しくなっていれば続けてもいい。

週3日勤務ができるなら、それでもいい。

海外で暮らしたくなったら行ってもいい。

ブログを書きながら生活してもいい。

何もしない日があってもいい。

その選択を会社やお金ではなく、自分自身で決められる状態を作りたいのです。

だから残り5年間で目指すものは、単なる資産額ではありません。

投資資産を作る。

現金を確保する。

生活費を下げる。

配当収入を作る。

ブログなどの副収入を育てる。

年金を確認する。

海外生活という選択肢も調べる。

そして健康にも気をつける。

一つ一つは地味です。

SNSで見るような「1年で資産1億円!」という華やかさもありません。

でも私は、それでいいと思っています。

一発逆転ではなく、少しずつ会社への依存度を下げていく。

昨日より今日。

今日より来年。

そして5年後。

気が付いたら、

「あれ?もう会社を辞めても生活できるんじゃない?」

そんな状態になっていたら最高です。

50歳まであと5年。

5年「しか」ないのではありません。

5年「も」あります。

投資をする。

無駄な支出を減らす。

収入源を一つ増やす。

暴落しても慌てない資産を作る。

そして、自分が本当にどんな人生を送りたいのか考える。

焦らず、欲張らず、でも確実に前へ進む。

カメさんのゆっくり貯金。無理せず億越え。

その名前の通り、これからも無理をせず、自分のペースで資産を作っていきたいと思います。

そしていつか、

「会社を辞める勇気」ではなく、「会社を辞めても大丈夫という余裕」

を手に入れたい。

それが、私が目指している50歳セミリタイアです。

ここまで読んでいただき、本当にありがとうございました。

同じように「いつか会社員生活から少し自由になりたい」と思っている方に、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。

一緒に焦らず、ゆっくり資産を育てていきましょう。

それでは、また次の記事で!

カメさんでした。

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